INTERVIEW

社員インタビュー

エンジニアリング部

Sさん

INTERVIEW

01 プロフィール

業界経験50年。若い頃は炭鉱の採掘から成形メーカーの工場長まで、多岐にわたる仕事を経験してきた業界の大ベテランです。豊富な経験から得たスキルはまさに万能で、「業界の生き字引」と呼ぶにふさわしい存在でした。現役時代は、メーカーでも手に負えないような機械メンテナンスや修理をこなすスーパーエンジニアとして、多くの現場を支えてきました。80歳の誕生日を機に現在は引退しましたが、その功績は今も社内外に深く刻まれています。

02 仕事内容

引退前は、主に機械メカ系を中心に修理や改造工事を行っていました。電気図面を読み解く技術を活かし、リレー回路などのアナログ対応もこなしつつ、最新の制御機器に関しては若手に任せることで技術継承にも注力しました。
近年は特に「技術の伝承」と「後進育成」に力を入れており、新人たちが意欲的に学ぶ姿に応えながら、後継者育成を進めてきました。全国各地での出張作業を通じて、地域の文化に触れることも楽しみの一つでした。

03 仕事の楽しさ

例えば、駆動軸を連結する作業では、ピンと軸受けが極めて小さな公差で作られているため、無理に叩き入れるのではなく、軸と軸受けの面を慎重に合わせ、中心を見極めながらそっと挿入するという繊細な技が求められます。こうした細かな作業を若手社員に伝えることは難しいのですが、技術を身につけることで仕事の見え方や取り組み方が変わり、何より楽しさが増すと思います。
経験を重ねるほど、単に修理するだけでなく、自分の技が機械の動きや信頼性に直結するのを実感でき、達成感が得られます。このような技術の奥深さこそが、この仕事の大きな魅力です。

MESSAGE

機械修理の分野には体系的に教えてくれる教育機関がほとんどないため、エンジニアが不足しているのが現状です。しかし、一度身に付けた技術は、一生の糧となる価値あるスキルになります。
私自身、長年この仕事に携わり、常に楽しさとやりがいを感じてきました。引退した今でも、この仕事は「一生の糧となる価値ある仕事」だと確信しています。
これまで私が培ってきた技術や経験は、今後の世代にしっかりと引き継がれていくことを願っています。機械の組立や修理、重量物の運搬など、少しでも興味があるなら、ぜひ積極的に挑戦してください。ここには、向上心を持ち、将来有望な仲間たちがいます。
同じ志を持つ方なら、きっと優れたエンジニアへ成長できるでしょう。